インプラント

インプラントとは?

「インプラント」とは歯を失ったときの治療法です。
人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着します。

歯を失ったときの治療としては他に「ブリッジ」や「入れ歯」がありましたが、それらと比べてインプラントは新しい治療法であり、見た目が自然で美しいことや他の健康な歯を削る必要がないなどのメリットがあり、近年注目を浴びています。

インプラント治療について

当院のインプラント治療は「歯周病治療」を基本としています。

歯周病治療

インプラント治療を必要とされる患者様は口内に他のトラブルを持っている場合が多く見られますが、歯周病はその中で顕著なものの一つです。
歯周病は歯の周りの「歯肉」が不健康な状態であることが主な症状ですが、ここにおいて歯肉は歯を支える土台の役割を果たします。
そのため歯肉が不健康なままインプラントを進めても、せっかくの人工歯がぐらついてしまうなど治療の効果が無駄になってしまうことがあります。
当院ではそういった事態を防ぐためにインプラント治療に際して、まず歯周病の治療をすることを基本としています。

インプラントのリスク(インプラント周囲炎)

インプラントが歯周病のように不健康な状態になることを「インプラント周囲炎」といいます。
インプラント治療後のブラッシングが不充分であることで人工歯と歯肉のあいだに細菌が入り込むことで発症します。

症状としては、まずインプラント周囲の歯肉が腫れてきて、そのあとインプラントを支えている歯槽骨(顎骨の中で歯を支えている部分)が沈んでいきます。
そして最後には土台が不安定になったことでインプラントがぐらぐらと動くようになり、除去しなければならなくなります。
インプラントは人工物のため神経が通っておらず、痛みもないため初期段階では自覚症状がほとんどありません。v
そのため気づいたときには状態がかなり進行してしまっているということがほとんどです。

そういった事態を防ぐためにも当院ではインプラント治療に伴う歯周病治療を徹底しています。

インプラント治療の進め方

インプラント治療の進め方

インプラント治療は専門性が高く、繊細さが必要とされる治療法です。
そのため治療の前には患者様の口内の状態はもちろん、ご希望や生活習慣などをきちんとヒアリングいたします。
そのうえでほとんどの方にCTスキャンを撮っていただき、より精度の高い治療ができるようにいたします。
当院ではインプラント専門医が担当しますので、ご不明な点は何でもご相談ください。

治療期間は3ヶ月から6ヶ月前後を目安としています。
しかし顎骨の状態によっては骨の形状を整える手術を受けていただく必要があり、その場合には期間が長くなります。

インプラント治療の流れ

1.審査と治療計画

口内の状態を検査して全体的な治療計画を立てていきます。
歯科用CTスキャンの撮影をすることがあります。

2.一次手術

インプラントを顎の骨に埋め込み、縫合します。

3.二次手術

埋め込んだインプラントはやがて骨に結合します。
結合するのを待ってから歯肉を切り開き、インプラントの先端を口内に露出させます。

4.仮歯を入れる

歯肉が安定したら仮歯を入れます。

5.上部構造を作成

上部構造の準備をします。患者様ひとりひとりに精密な型を取るのでフィット感は優れたものとなります。

6.歯を装着する

完成した上部構造を装着します。

清潔域を大切にする

清潔域とは微生物が存在しないエリアのことです。
ウイルスや細菌があると手術部分から感染してしまうので清潔域を保つことで感染リスクを最小限にすることができます。

治療後の定期検診

インプラント治療は人工歯を入れて終わりではありません。
そのあとにきちんとしたアフターフォロー、メンテナンスをすることで人工歯だけではなくその周囲も健康的な状態を保つことができます。
当院では治療後に定期的な診察を行うことでせっかく入れていただいたインプラントを長く快適に使っていただけるように取り組んでいます。

インプラント治療をお考えの方へ

インプラントの人気は近年高まっており、今では多くの歯科医院で提供される治療法となりました。
しかしその中にはインプラントに関する経験や知識が乏しく、機械的に人工歯を埋め込んで終わりという治療を提供しているところもあるようです。
当院ではインプラントだけではなく口内全体の健康を考え、まず歯周病の改善を徹底し、それから実際のインプラント治療に進んでいただきます。
インプラント治療をお考えの方、お口の健康をトータルで考えている当院に是非ともご相談ください。